不妊治療

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2021年06月02日

【不妊鍼灸Q&A】 刺激しても採卵数が少ないです。 鍼は効果ありますか?

  ご質問ボックスよりいただいたご質問にお答えしていきます。不妊鍼灸を受けるか迷われている方の参考になれば幸いです。   その他ご質問がございましたら下記お問い合わせフォームよりお気軽にご質問ください。 →  ご質問ボックス     Q.刺激しても採卵数が少ないです。鍼は効果ありますか?(※いただいたご質問は簡略化しています。)     A.卵巣の血流が良くなると採卵数が増える可能性があります。   鍼灸と言っても全ての治療院が同じやり方ではなく、 理論や手法によって様々です。 どんな風に鍼をしても効くものではありません。   採卵数を増やすためには、 卵巣の血流を良くすることが重要です。   では、具体的にどのような鍼が血流を良くするのか?   それは鍼を打った時にどのような感覚が出るかが重要になってきます。ズーンとしたり痛気持ち良い感覚、不快ではない感覚が挙げられます。ツボを使った治療でもこれらの感覚が出れば効果はあります。   ただし、鍼を打つ場所にも左右されますので そこを理解している鍼灸院をお探し下さい。       もりた鍼灸院 住所 東京都三鷹市下連雀3-44-13 ライオンズプラザ三鷹 402号 電話番号 0422-47-8538 メールアドレス:moritaacu@gmail.com 営業時間 AM9:00〜PM8:00 定休日 不定休 アクセス 三鷹より徒歩3分 当院facebookページはこちら http://bit.ly/1TL7Zxy

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2021年06月01日

移植後の着床率を上げる子宮動脈血流

    体外受精において、 良好な胚を複数回移植しても 妊娠しない場合、 着床障害と言われます。   着床〜妊娠成立の過程は 十分に解明されていない分野のため、 有効な検査法や治療法がない中、 移植を繰り返すしかなく 悩んでいる方も多いのではないでしょうか。   本ブログでは論文を交えながら 着床と子宮動脈血流の関係について 書いていこうと思います。       ○着床障害の原因 考えられる着床障害の原因は様々あり、 現在、下記の原因が挙げられます。   ①受精卵の問題 胚の質が影響して うまく着床できなかったり 流産してしまうケース   ②子宮環境の問題 ・子宮内ポリープ、子宮奇形、子宮筋腫 ・慢性子宮内膜炎 ・内膜の薄さ など   (内膜厚については 下記、ブログに記載していますので よろしければ合わせてご覧ください。 薄い子宮内膜をふかふかにする方法)     ③受精卵を受け入れる免疫寛容の異常 胚を異物と認識してしまい着床を阻害してしまうケース     そして、現在調べ得る全ての検査を行ってもなお 妊娠しない方の中には、 子宮動脈の血流不全が原因で 妊娠できていない方が一定数いると推測されます。       ○血流が着床を後押しする 子宮動脈血流と妊娠率ついて検討した論文をご紹介します。   『体外受精・胚移植における子宮動脈系血流環境と 卵巣ホルモンおよび妊娠成立の関係について』…

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2021年01月15日

ビタミンDは妊娠にどう影響する?

  こんにちは。もりた鍼灸院の河野です。   ここ数年で血中ビタミンD濃度を 測定するクリニックが増えてきている印象です。   貯蔵型ビタミンDである 血清25(OH)Dを採血にて検査をし、 基準値より低い場合、 サプリメントが処方されます。   初診で検査するクリニックもあれば、 ある程度治療を進めてうまくいかない際に 検査するクリニックなど、 クリニックによって重きの置き方には ばらつきがあるのが現状です。     効果については、 妊娠前のビタミンD摂取により、 血清25(OH)D濃度を 30ng/mL以上にした場合、 30ng/mL未満に比べて、 妊娠率・出産率が優位に高くなることが 報告されています。   さらに、 ビタミンDと不妊症・不育症の論文は 年々増加しており、   ・卵胞の成長 ・着床不全 ・胎盤の形成不全 ・AMH低下   などにも関わることが報告されています。     クリニックによって 重きの置き方にばらつきがあるように、 ビタミンDは単独作用を期待するのではなく、 “足りてないよりは足りていた方がいい” という考えのもと積極的摂取が推奨されています。     ビタミンDはサプリメント以外にも 食事でも摂取が可能です。 魚類(イワシ、サンマ、シラス干し、ブリ、鮭) キノコ類(きくらげ、干しいたけ)などに 豊富に含まれています。   また、ご存知の方も多いと思いますが、 紫外線を浴びることにより皮膚で ビタミンDが合成されます。  …

2020年12月20日

生理痛になぜ鍼灸が効くのか

  こんにちは!もりた鍼灸院の河野です。 生理痛を主訴にご来院いただく患者様は少ないですが、 不妊治療中の患者様が二次的に生理痛が改善することが少なくありません。   ほとんどの方は痛み止めを服用して対処していると思いますが、 根本治療としての生理痛に対する鍼(はり)の効果について 書いていこうと思います。   (子宮内膜症などの器質的疾患が原因の生理痛については ここでは省略します。)       ○生理痛の原因とは 生理痛が重い女性は、 生理中の子宮内膜から分泌される プロスタグランジン(PG)が多いことが報告されており、   多量に分泌されたPGが 子宮の筋肉や血管を収縮させ、 子宮が虚血状態になると交感神経の興奮が起こり、 下腹部痛や腰の痛みが生じると推測されています。   また、PGが血管に入ると 頭痛などの全身症状を引き起こします。   元々、生理中は体温が低く、 骨盤内の血液循環が悪い状態です。   さらに、冷えや精神的ストレス、 肉体的ストレス(長時間座りっぱなしのデスクワークなど)、 生活習慣の乱れや睡眠不足は交感神経緊張状態となり、 生理痛を悪化させる要因となります。     つまり、生理中は交感神経が緊張した状態となり、 血液循環も悪いため、痛み物質が滞ってしまい、 強い痛みを引き起こすと考えられています。     その他原因として、 子宮の入り口である子宮頸管が狭い方や 骨盤が後屈している方は、 経血がスムーズに流れず、うっ血を起こしやすく 生理痛が重い場合もあります。 このような生理痛は出産により改善することがあります。           ○自律神経を整えると生理痛は緩和される 生理痛は日頃からケアをすることで緩和が可能です。  …

2020年12月02日

薄い子宮内膜をふかふかにする方法

  こんにちは!もりた鍼灸院の河野です。   子宮内膜の厚さは着床〜妊娠成立において 重要な因子であることはご存知のことと思います。 不妊治療のどのステップにおいても悩んでいる方は多く、 当院にも子宮内膜肥厚効果を期待して ご来院される方は非常に多いです。 今日は子宮内膜が薄い原因から 鍼(はり)の有効性について書いていこうと思います。     ホルモン量を増やしても厚くならない子宮内膜 卵胞の発育に伴い分泌される エストロゲンの作用により 受精卵のためのベットが作られ、 排卵後の卵胞が変化した黄体から分泌される プロゲステロンの作用により ベットに敷くふかふかの布団が作られ、 子宮内膜が育っていきます。   ホルモンを増やせば子宮内膜も育つのでは? と思う方もいらっしゃるかと思います。   ただ、体外受精において、 過排卵刺激でエストロゲン量を増やしても 子宮内膜の厚さが変わらないこともあり、 適当量のエストロゲンと血流が保たれていれば 子宮内膜の発育は正常に進むと考えられています。         子宮内膜が薄い原因とは   着床時の至適な内膜厚は クリニックによって基準値は様々ですが、 一般に、8.2〜10mmと言われています。   8mm以上と比べて、 8mm未満では明らかに 妊娠率が低いという報告もあり、 不妊原因が内膜厚ならば、 原因を取り除けたらベストですよね。   子宮内膜が薄い原因が明らかなものは、 ・クロミッドの副作用によるもの ・流産後掻爬術後など機械的なダメージによるもの があります。   逆に、原因不明とされるものについては、 〝血流不全〟が関係していると考えられています。     子宮内膜をふかふかにするためにできること…