不妊治療

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2022年04月28日

卵子の質を上げるためにできること

  こんにちは!もりた鍼灸院の河野です。   体外受精あるいは顕微授精において 分割が途中で止まってしまい 胚盤胞まで育たなかった場合や、 複数回胚移植をしても陰性が続く場合、 医師からは卵子の質が悪いと一言で 片付けられてしまうことも少なくありません。   では、卵子の質を改善することはできるのでしょうか。   そもそも何をもって“卵子の質”というのか? 鍼(はり)の効果があるのかどうかも含め 書いていこうと思います。       ○卵子の質の低下とは? 卵子はお母さんのお腹にいる時に作られ、 その後増えることはありません。   20歳で排卵する卵子は、 卵巣で20年眠っていた卵子であり、 40歳で排卵する卵子は、 卵巣で40年眠っていた卵子です。   つまり卵子は排卵されるまでの非常に長い期間、 卵巣内で様々なストレスにさらされ続けるため 質の低下が起こってきます。   これが、いわゆる卵子の老化現象です。 卵子は加齢の影響をそのまま受けているのです。 老化現象は、妊娠率低下、奇形率増加、流産率増加につながります。   このような加齢による染色体異常や胚の発育の悪化は “卵子の質の低下”と言い換えることができます。   そして卵子は新しく作られることがないため その質の改善を試みることは非常に難しいことなのです。       ○卵子の質を上げるためにできること 卵子の質が低下する詳細なメカニズムは 未だ不明な点も多く、 有効な治療法がないのが現状です。   ただし何もできることがないかと 言われればそうではありません。 今ある卵子を少しでも質を下げないために できることはあると思います。   都内の有名クリニックでは 下記の治療を推奨しています。…

2022年03月18日

天使のたまご様にて不妊鍼灸セミナーを行いました

  先日、「天使のたまご」様にて トリガーポイント不妊鍼灸の講義をさせていただきました。   トリガーポイント不妊鍼灸の基礎、 独特な鍼のコンロトールテクニックを学んでいただいた後、 実技講習となりましたが、 熱心に取り組まれている姿が印象的でした。   当院の3大柱 ・薄い子宮内膜に対するアプローチ ・多嚢胞性卵巣症候群の排卵を促す治療 ・原因不明不育症に対するアプローチ   是非臨床の現場で生かしていただければ幸いです。           もりた鍼灸院 住所 東京都三鷹市下連雀3-44-13 ライオンズプラザ三鷹 402号 電話番号 0422-47-8538 メールアドレス:moritaacu@gmail.com 営業時間 AM9:00〜PM8:00 定休日 不定休 アクセス 三鷹より徒歩3分 当院facebookページはこちら http://bit.ly/1TL7Zxy

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2021年10月29日

FSHが下がったのは鍼の効果?

  こんにちは。もりた鍼灸院の河野です。   先日、患者さんからこんな質問がありました。 「生理3日目に測ったFSHが前回は15を超えていたのですが、今回は8.2でした。これは鍼の効果なのでしょうか?」   今回FSHが下がった理由と鍼の効果の可能性について書いていきます。     ○採卵周期FSHが下がった理由 FSHは周期によって変動するホルモンなので、 たまたまこの周期が低かっただけの可能性も考えられますが、患者さんに詳しくお話を伺うと 前周期にピルを1週間服用していました。   ピルを使った後の生理開始直後は E2とともにFSHも 本来のその人の数値より抑えられる傾向にあります。   FSHが15だった際の前周期には ピルを服用していなかったことを考えると、 今回FSHが下がった理由は 前周期のピルによるものと考えられそうです。   このように、 FSHが高い場合、 カウフマン療法やエストロゲン補充療法を行い FSHを適正な数値に安定させてから 採卵周期に入るための治療を行います。   FSHが高いと採卵を行わない理由は、 排卵誘発剤の効き目が悪くなるためで、 一般的にはその目安は15とされています。       ○鍼(はり)でFSHは下がる? 前述したように、 FSHは周期による変動があるので 一概に鍼の効果を断言する事はできません。   ただ、日々患者さんを診ていく中で 当院で鍼灸治療をスタートしてから ピルの服用をしていないにも関わらず、 FSHが正常値まで下がるという変化を 目の当たりにしてきました。   医学的になぜFSHが周期によって変動するのか 原因がよくわかっていないのですが、   鍼をした周期にFSHが下がり、 鍼をお休みした周期にはFSHが上がる という変化を何人も診ていく中で 鍼が何かしらのFSHの変動に 関与しているのではないか? と考えるようになりました。…

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2021年06月26日

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の鍼灸治療について

こんにちは!もりた鍼灸院の河野です。   多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、 卵胞発育に時間がかかり、 なかなか排卵しない疾患です。   当院でも排卵障害を主訴に ご来院頂くことが少なくありません。   今回はPCOSの原因や治療法、 鍼の有効性について書いていこうと思います。       ○LH高値を特徴とするPCOS 排卵が上手くいかない原因は、 簡単に説明すると、 排卵に関わるホルモンバランスの崩れ にあると考えられています。   具体的には、 卵巣内の過剰なアンドロゲン(男性ホルモン)が 排卵障害を引き起こしています。   高アンドロゲンの原因は 脳の下垂体から分泌されるLHと 血糖値を下げるインスリンというホルモンの作用です。   血液検査をすると LHがFSHよりも高くなるという特徴があります。 (※LH:黄体化ホルモン FSH:卵胞刺激ホルモン)       ○PCOSの治療法 PCOSの治療法は、 排卵誘発剤を使って排卵のチャンスを増やすことから始まり、 内服薬だけで排卵が難しい場合は 注射→腹腔鏡手術→体外受精 と、順にステップアップしていきます。   内服薬や注射を ある程度試してうまくいかない場合、 腹腔鏡下卵巣多孔術(LOD)の適応となります。   LODとは、 レーザーで卵巣に小さな穴を複数開けて 自然排卵を促す治療法です。           LODにより 自然排卵が回復する機序は明らかではなく、…

2021年06月16日

理想的な内膜厚とは?

  本論文は、 薄い子宮内膜での妊娠成績について検討した、 大変興味深い報告です。   Hum Reprod 2018; 33: 1883(カナダ)   【要約】 2013〜2015年に実施した 新鮮胚移植24,363件と凍結融解胚移植20,114件について、 カナダの33施設が加入するデータベースから 子宮内膜厚と妊娠成績との関連を後方視的に検討しました。 なお、自己卵子とドナー卵子の双方を含みます。 結果は下記の通り。 5例以下は確率の表示なし(ー)とし、 有意差のみられた項目を黒太字表示としました。   A 新鮮胚移植 子宮内膜厚 症例数 臨床妊娠率 流産率 出産率 8.0mm〜 19,220 43.2% 22.0% 33.7% 7.0〜7.9mm 1,837 34.6% 26.4% 25.5% 6.0〜6.9mm 647 33.7% 27.1% 24.6% 5.0〜5.9mm 155 25.8% 30.0% 18.1% 4.0〜4.9mm 29 20.7% ー ー 〜3.9mm 26 ー…