体外受精、胚移植後24時間以内の鍼灸について
こんにちは!妊活専門鍼灸師の河野です。
ネットで検索すると、
「移植後24時間以内の鍼灸治療は着床率を上げる」
この様に記載している鍼灸院が見受けられます。
ですがどうも腑に落ちない点がありましたので。。
今回は移植後の鍼灸について、
私どもの見解をお話させていただきます。
○移植後24時間以内の鍼灸のエビデンスは?
移植後の鍼灸が妊娠率に及ぼす影響について
海外の論文でも多く掲載されています。
ただし問題点として、
流派や施術者による違いが
比較されていない事が挙げられます。
鍼灸といっても理論や手法によって様々であり、
施術者によっても治療効果は大きく異なります。
そのため論文の質が低く参考になりませんので
移植後24時間以内の鍼灸が着床率を上げるかどうかの
真偽は不明という事になります。
また、2002年に読売新聞に掲載された
胚移植後24時間以内の鍼灸が着床率を上げる・・
これについては情報元である米国生殖医学会HPに
現在そのような記載はなく、
総じてエビデンスに乏しいのが実情です。
○効果がある鍼灸院の探し方は?
ではどのような鍼灸治療を受けると
血流改善効果が期待でき、
着床率を上げることができるのか。
大多数の鍼灸師は“ツボに打てば効く”という認識です。
学校教育の中で“肩凝りにはこのツボ”というような概念が浸透しているので、“相手が感じる感覚の重要性”については学習する機会がないのが現状です。
そこが臨床の現場において、鍼灸師の技術の差に繋がっていると考えます。
やはり鍼をズーンと響かせる事によって
生体への反応が変わってきますので、
①不快ではない感覚を響かせる技術がある
②またそれを治療中に確認してくれる
この2点を意識して鍼灸院を探されると
不妊鍼灸においての効果が期待できるかもしれません。
○移植周期の鍼治療のスケジュール
当院の移植周期の治療スケジュールは、
移植の2週間前から4日に1回
コンスタントに治療を行うことを
スタンダードな方法として実施しています。
やはり移植当日に単発で治療を行うよりも
移植前から血流を良好に保っておく方が
着床率も高いように感じます。
関西医療大学の黒岩共一先生らの研究では、
トリガーポイント鍼治療による刺激は
交感神経を上回る副交感神経の興奮が起こる、
そしてその持続期間が3〜4日間続くという報告があります。(ツボ治療では長くても半日の持続です)
ですので移植前からコンスタントに治療を行う事で体調を整えていただき、
移植当日はゆっくり過ごして欲しいというのが私どもの見解です。
▼ 効果的な鍼治療の受け方
移植前4日おきに4回、移植翌日に治療を行います。
その後は超音波(エコー)で血流状況を確認しながら
スケジュールを決めていきます。
○まとめ
身体的にも経済的にも負担のかかる不妊治療において、
少ない回数で移植を成功させるためには、
鍼灸治療が確実に着床を後押しすると考えます。
またそのためには効果的な治療スケジュールで
生理学的に意味のある鍼灸の実施が望まれます。
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