理想的な内膜厚とは?
本論文は、
薄い子宮内膜での妊娠成績について検討した、
大変興味深い報告です。
Hum Reprod 2018; 33: 1883(カナダ)
【要約】
2013〜2015年に実施した
新鮮胚移植24,363件と凍結融解胚移植20,114件について、
カナダの33施設が加入するデータベースから
子宮内膜厚と妊娠成績との関連を後方視的に検討しました。
なお、自己卵子とドナー卵子の双方を含みます。
結果は下記の通り。
5例以下は確率の表示なし(ー)とし、
有意差のみられた項目を黒太字表示としました。
A 新鮮胚移植
子宮内膜厚 症例数 臨床妊娠率 流産率 出産率
8.0mm〜 19,220 43.2% 22.0% 33.7%
7.0〜7.9mm 1,837 34.6% 26.4% 25.5%
6.0〜6.9mm 647 33.7% 27.1% 24.6%
5.0〜5.9mm 155 25.8% 30.0% 18.1%
4.0〜4.9mm 29 20.7% ー ー
〜3.9mm 26 ー ー ー
B 凍結融解胚移植
子宮内膜厚 症例数 臨床妊娠率 流産率 出産率
8.0mm〜 16,263 38.4% 26.0% 28.4%
7.0〜7.9mm 2,130 38.3% 28.4% 27.4%
6.0〜6.9mm 413 31.7% 25.2% 23.7%
5.0〜5.9mm 80 28.8% 47.8% 15.0%
4.0〜4.9mm 33 27.3% 22.2% 21.2%
〜3.9mm 23 ー ー ー
なお、子宮内膜厚8.0mm以上の割合は、
年齢とともに有意に低下しました
(35歳未満で89.7%、35〜39歳で87.8%、40歳以上で83.9%)。
【解説】
新鮮胚移植ではトリガー当日の、
凍結融解胚移植では切り替え日の内膜の厚さが基準になりますが、
薄い子宮内膜厚の定義は定まっていません。
システマティックレビューによると、
新鮮胚移植では7.0mm未満で
臨床妊娠率が有意に低下することが示されています。
本論文は、移植に際して理想的な子宮内膜厚として、
新鮮胚移植では8.0mm以上、凍結融解胚移植では7.0mm以上が必要であることを示しています。
薄い子宮内膜については
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