人工授精をやる意味
先日、タイミング法に取り組まれている
初診患者さんのカウンセリング時に、
「今後、不妊治療をステップアップするとして、
人工授精をする意味があるのでしょうか?
人工授精は妊娠率も低く、
果たしてやる意味があるのか?と思ってしまいます」
と聞かれました。
一般に
排卵誘発剤を使った場合の人工授精の妊娠率は
1周期あたり5〜10%と言われていて、
妊娠率だけを見れば体外受精が上回ります。
ですがやっぱり人工授精をして妊娠する人も
実際にはたくさんいらっしゃるのも事実です。
その場合、「人工授精を挟んでおいて
本当によかった」となるわけです。
人工授精で妊娠する方は、
なぜタイミングでは妊娠しなくて人工授精で妊娠したのか。
考えられるパターンは主に以下3つが考えられます。
○タイミング法で妊娠しない方が人工授精で妊娠する理由
1.子宮頸管をパスできたから
子宮頸管から分泌される頸管粘液の量が少ないと、
子宮の中に入る精子数が少なくなります。
精子を子宮に直接注入することで
子宮頸管因子をパスすることができます。
2.精子の卵管膨大部への到達を後押ししたから
人工授精は精子が放出される場所が膣ではなく子宮になるので
受精が行われる卵管膨大部までの距離が近くなります。
精液所見が悪いことがある方にとっては、
100m走を50m走に変えてくれる
人工授精が著効する可能性があるとも言えます。
3.薬を使うことで、よりタイミングが合った
排卵時期をより確定させるために、
HCGという注射や、
スプレキュア・ブセレキュアなどの点鼻薬を
使われるケースが増えます。
タイミング法ではエコーによる卵胞のサイズチェックのみで、
排卵を誘発させる薬を使用していなかった方にとっては、
これがいい方向に働く可能性もあると言えます。
おおむね、上記に挙げた3つが、
『タイミング法で妊娠しなかった方が人工授精で妊娠する理由』だと思います。
ただし、受精障害やピックアップ障害への解決策には当然ならず、
物理的な面からのみ見れば、
精子と卵子を直接出会わせてしまう体外受精の方が
妊娠の確率は高くなりますし、
自身の年齢や人生設計を考慮して、
人工授精を飛ばして体外受精にスキップするのも
間違いとは言えません。
○当院の不妊鍼灸について
トリガーポイント鍼療法は痛みやしびれ、自律神経にアプローチするのに効果的な治療法です。
鍼刺激を加えることで、血流を悪くしている筋肉のコリや痛み、しびれの改善だけでなく、
副交感神経が相対的に高まるので体はリラックスした状態になります。
一般的な鍼治療ではツボを使う事が多いですが、
トリガーポイント鍼療法は不妊と関係のある深部筋へアプローチする事で
骨盤腔内の血液循環を改善するのでより高い効果が期待できます。
子宮および卵巣の血流の改善は妊孕性の向上と関連しているので、
卵巣の微小循環が活発になることは、卵子の成長や成熟に影響を与えると考えられています。
また、当院ではエコーを使い筋膜の状態や不妊に関わる血流の流れを確認しながら施術をしていきます。
不妊鍼灸については下記のお電話またはLINE@にてお気軽にお問合せください。
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