FSHが下がったのは鍼の効果?

 

こんにちは。もりた鍼灸院の河野です。

 

先日、患者さんからこんな質問がありました。

「生理3日目に測ったFSHが前回は15を超えていたのですが、今回は8.2でした。これは鍼の効果なのでしょうか?」

 

今回FSHが下がった理由と鍼の効果の可能性について書いていきます。

 

 

○採卵周期FSHが下がった理由

FSHは周期によって変動するホルモンなので、

たまたまこの周期が低かっただけの可能性も考えられますが、患者さんに詳しくお話を伺うと

前周期にピルを1週間服用していました。

 

ピルを使った後の生理開始直後は

E2とともにFSHも

本来のその人の数値より抑えられる傾向にあります。

 

FSHが15だった際の前周期には

ピルを服用していなかったことを考えると、

今回FSHが下がった理由は

前周期のピルによるものと考えられそうです。

 

このように、

FSHが高い場合、

カウフマン療法やエストロゲン補充療法を行い

FSHを適正な数値に安定させてから

採卵周期に入るための治療を行います。

 

FSHが高いと採卵を行わない理由は、

排卵誘発剤の効き目が悪くなるためで、

一般的にはその目安は15とされています。

 

 

 

○鍼(はり)でFSHは下がる?

前述したように、

FSHは周期による変動があるので

一概に鍼の効果を断言する事はできません。

 

ただ、日々患者さんを診ていく中で

当院で鍼灸治療をスタートしてから

ピルの服用をしていないにも関わらず、

FSHが正常値まで下がるという変化を

目の当たりにしてきました。

 

医学的になぜFSHが周期によって変動するのか

原因がよくわかっていないのですが、

 

鍼をした周期にFSHが下がり、

鍼をお休みした周期にはFSHが上がる

という変化を何人も診ていく中で

鍼が何かしらのFSHの変動に

関与しているのではないか?

と考えるようになりました。

 

鍼刺激が視床下部にある自律神経中枢を介して、

同じく視床下部にあるGnRHに影響を与えることで、

FSHが下がる可能性は十分あり得るだろうと考えています。

 

※ 刺激量と刺激する体の部位が重要と考えますので、

トリガーポイント鍼療法の場合は、

と付け加えさせていただきます。

 

とはいえ皆揃ってFSHが下がるわけではないので、

患者さんの母数を増やす事で精査していかなければいけないのですが。

ただ、鍼をしてFSHに変化がない場合には自律神経が過敏に動いてしまうような方に多い印象です。

 

 

最後に

このブログを読まれている方の中には、

卵巣機能が低下していて

 

・FSHが高く採卵が見送りになり先に進めない

・採卵数が少ない

・刺激をしても卵胞が育たない

・採卵しても空砲が続いたり、質の良い卵子がとれない

 

このような状況に悩んでいる方も

いらっしゃるかもしれません。

そんな方々の治療法のひとつとして鍼治療が

微力ながらお役に立てれば幸いです。

 

 

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