虫歯じゃない歯痛の原因と対処法
こんにちは。もりた鍼灸院の河野です。
先日、
「歯が痛くなり歯科医を受診したけど虫歯はなく、
口腔外科では食いしばりが原因との事で
マウスピースを勧められました。
食事中にビリビリした感覚があるので
脳神経外科を受診したところ、
三叉神経痛と診断され
テグレトールを処方されましたが
効果がありませんでした。」
という主訴の患者様にご来院いただきました。
マウスピースや痛み止めなどの対処療法では改善しない
痛みを根本から除去する当院のトリガーポイント鍼療法についてまとめました。
○原因不明の歯痛の隠れた原因とは?
虫歯ではない歯痛の原因は様々ありますが、
その多くは筋肉によって引き起こされています。
歯ぎしりや食いしばりによる筋肉のコリ、
精神的ストレスや冷え、運動不足などにより
筋肉に栄養を届ける血流が悪くなると
歯痛やビリビリとした感覚を生じる事があります。
痛みを感じるのが歯だったとしても、
原因は首にあることも珍しくなく、
〝痛い場所=痛みの原因〟ではないのです。
なお、
神経痛は痛い時と痛くない時がはっきりしていて
発作的に起こるものですので、
・ある一定の動作で痛む(開口時に痛む等)
・冷えると痛む
・朝が特に痛む
などの条件がある場合は
筋性の痛みであると考えられます。
○鍼(ハリ)で歯痛の再現を出すことで症状改善
当院では、
歯痛の原因になっているトリガーポイント形成部位に
鍼刺激を入れることで、
痛みやシビレを根本から取り除きます。
トリガーポイントとは、〝痛覚過敏部位〟のことです。
痛みの原因に当たると
「あーそこそこ!私の痛い所はまさにそこ!」
という感覚(これを認知覚と呼びます)があり、
この感覚が出るか出ないかで
その後の痛み・シビレの改善に大きく関わってきます。
この認知覚を出すには熟練が必要ですので、
同じトリガーポイント鍼療法でも効果の差が出る場合もございます。
軽症なものであれば、
マッサージ等でも改善が可能ですが、
筋肉の深いところに原因がある場合は、
マッサージでは表面の筋肉しか緩まないため、
改善を見込めないことも少なくありません。
○まとめ
虫歯ではない歯痛の原因として
筋膜性の痛みが考えられています。
(※筋膜とは筋肉を包んでいる膜のこと)
噛み締めや食いしばりなどにより、
筋肉の凝りが蓄積すると
細胞組織が循環不全を引き起こし、
痛みやシビレを誘発します。
循環不全は筋肉や神経の栄養不良を引き起こし、
感覚が過敏になると痛みを感じやすくなってしまいます。
当院では鍼(ハリ)を用いて筋膜に直接アプローチし、
痛みを根本から取り除く治療を行います。
※もりた鍼灸院では問診で筋膜性であるかを確認した上で治療を開始し、4回の治療を目安に通っていただいています。それでも何も変化が出ない場合(良くも悪くも)は原因が他にあると考え、治療の継続が難しいことをお伝えしています。
最後に、
鍼の効果を最大限引き出すためには
日頃から軽い運動を心がけることも重要です。
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