卵子の質を上げるためにできること
こんにちは!もりた鍼灸院の河野です。
体外受精あるいは顕微授精において
分割が途中で止まってしまい
胚盤胞まで育たなかった場合や、
複数回胚移植をしても陰性が続く場合、
医師からは卵子の質が悪いと一言で
片付けられてしまうことも少なくありません。
では、卵子の質を改善することはできるのでしょうか。
そもそも何をもって“卵子の質”というのか?
鍼(はり)の効果があるのかどうかも含め
書いていこうと思います。
○卵子の質の低下とは?
卵子はお母さんのお腹にいる時に作られ、
その後増えることはありません。
20歳で排卵する卵子は、
卵巣で20年眠っていた卵子であり、
40歳で排卵する卵子は、
卵巣で40年眠っていた卵子です。
つまり卵子は排卵されるまでの非常に長い期間、
卵巣内で様々なストレスにさらされ続けるため
質の低下が起こってきます。
これが、いわゆる卵子の老化現象です。
卵子は加齢の影響をそのまま受けているのです。
老化現象は、妊娠率低下、奇形率増加、流産率増加につながります。
このような加齢による染色体異常や胚の発育の悪化は
“卵子の質の低下”と言い換えることができます。
そして卵子は新しく作られることがないため
その質の改善を試みることは非常に難しいことなのです。
○卵子の質を上げるためにできること
卵子の質が低下する詳細なメカニズムは
未だ不明な点も多く、
有効な治療法がないのが現状です。
ただし何もできることがないかと
言われればそうではありません。
今ある卵子を少しでも質を下げないために
できることはあると思います。
都内の有名クリニックでは
下記の治療を推奨しています。
・25OHビタミンD
・DHEAS
・テストステロン
これらは採血を行い、
不足分を補充することで
卵子の改善が期待できると
考えられています。
また、妊娠率の高い良好胚を得るためには
良い体づくりは必須だと考えております。
具体的には
・健康的な食事
・質の良い睡眠
・適度な運動 です。
それに加えて、
卵胞が育つ場所である
卵巣への血流を良好に保つことが
重要だと考えております。
○卵子の質に対する鍼の効果
卵巣にはたくさんの血管が分布しており
卵胞(らんぽう)を栄養しています。
鍼治療をすると、
卵巣内の血流が良くなり
卵胞に十分な血液が届きます。
結果として
・胚盤胞到達率が上がった
・グレードがCC→AAに良くなった
・1回目の胚移植で陽性判定をもらい妊娠継続
という患者さんは何も珍しくなく
日々の臨床経験の中で
目の当たりにしてきました。
ただ、鍼灸には様々な流派があることや
臨床経験歴や技術力によっても
効果の良し悪しが変わってくるのも
事実だと思います。
ですので、
効果の見込める鍼灸院を探すことも大切です。
○まとめ
卵子の質を改善するためには、
・25OHビタミンD
・DHEAS
・テストステロン
を採血し不足分を補うことで
卵子の改善が期待できる
と考えられています。
また、生活面においては、
健康的な食事、質の良い睡眠、適度な運動
加えて卵巣内の血流を良好に保つことが
重要だと当院では考えております。
血流を悪くする要因として、
冷えや精神的ストレス、
肉体的ストレス(長時間座りっぱなしのデスクワークなど)、
全身の筋肉の凝りなどが挙げられます。
様々な流派の鍼灸がある中で、
トリガーポイント鍼治療は
血流改善効果が高いと自負しております。
卵子の質を上げる方法として、
お身体への負担も少なく、
妊娠しやすいお身体へと導いてくれる
鍼灸を取り入れてみてはいかがでしょうか。
不妊鍼灸については下記のLINE@またはお電話にてお気軽にお問い合わせください。
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TEL : 0422-26-8338
○参考文献
・母体の加齢による卵の加齢のメカニズム 高橋俊文他
・精子・卵子・受精卵の染色体異常 三春範夫
○参考書籍
・病気が見えるvol.9 婦人科・乳腺科 (メディックメディア)
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