『着床の窓』について

こんにちは!もりた鍼灸院の河野です!

 
移植を何度か繰り返されて結果につながっていない方は、
ネット検索で「着床の窓(インプランテーションウインドウ)」
にたどり着く方がたくさんいらっしゃることと思います。

 

 
簡単に説明させていただきますと、
子宮内膜には胚盤胞を受け入れる”着床に最適な期間”があるとされていて、
これを「着床の窓が開く」なんて言ったりします。

 

 
必要性や効果が気になるところだとは思いますが、
私個人の意見を書かせていただきます。

 

 

 

○ERA検査の流れ
良好胚移植反復不成功の方を対象に、
”本来移植を行う時期”に子宮内膜組織を採取し、
着床の窓が開いているかどうかを調べるERA検査(子宮内膜受容能検査)
というものを行うクリニックが最近増えてきました。

 

 
もしも検査結果が”着床にむかず”だったら、
今度は別周期に”本来移植を行う時期の前後1~2日”に内膜組織を採取し、
”その人の着床の窓が開く時期”を特定する検査です。
(検査結果は約2~3週間でわかります。)

 

 
これにより、一般的であれば5日目胚盤胞は排卵後5日目
(ホルモン補充周期であれば黄体ホルモン補充開始から5日目)に移植するところを、
ERA検査によって特定できた時期に移植する方法でチャレンジします。

 

 
子宮内膜採取時の痛みについては
生理痛のような痛みが一瞬あると言われていますが、
痛みの感じ方は人それぞれですので結構痛かった
という方も中にはいらっしゃいます。

 

 

 

○原因不明の反復着床不全解明への糸口になりえる
不妊治療をする方にとって、
「原因不明」と言われてしまうことは非常にお辛いことと思います。
たくさん検査をして辛い思いもたくさんして、
結果「原因不明」ということが不妊治療にはよくあります。

 

 
特に胚移植後の着床にいたるステップは
「神の領域」とも揶揄される部分で、
実際に何が起こっているのかを詳しく調べることは難しいのですが、
このERA検査はそれを解明する一つの手段になりえます。

 

 
このブログを読まれている方の中には、
反復着床不全でERA検査を受けようかどうか迷っている方もいるかもしれません。
どこまで検査・治療するかは他人が関与できる部分ではありませんが
(すべきではないと思ってますが)、
こういう選択肢もあるという事がお伝えできれば幸いです。

 

 

 
○原因不明の反復着床不全に対する鍼灸の効果について
鍼灸師の立場からひとつ言えることは、
当院にいらっしゃる前に”良好な胚盤胞”を何度か戻してダメだった方が、
当院にいらしてから上手くいくケースがあるということです。

(色々な論文を参考に個人的な意見を書かせていただきます。)

 

 
これはどういう場合かというと、
原因不明の反復着床不全の一つである
母体のリンパ球が移植した胚を攻撃してしまい
着床の妨げになっている場合です。

 

 
トリガーポイント鍼療法は他の鍼灸療法と比べ、
自律神経を介して免疫に強く作用します。

 

 
鍼刺激が免疫、血流に作用して
着床しやすい子宮環境を整える事で、
上手くいくケースが多々あります。

 

 
また、着床のために十分な子宮内膜の発育が必要です。

子宮動脈の血流は子宮内膜の発育に重要な因子であり
ホルモン補充などを行っても子宮内膜が薄い方は
鍼刺激で血流が増加する事で内膜厚が改善する場合があります。

 

 
良好胚を何度か移植して上手くいってない方は
鍼灸治療が着床の一助になり得ますので
治療法の一つに是非ご参考ください。

 

 

 

○参考文献
・図説よくわかる臨床不妊学 (中外医学社)
・高齢不妊診療ハンドブック (医学書院)
・データから考える 不妊症・不育症治療-希望に応える専門外来の診療指針
(メジカルビュー社)
・不妊治療を考えたら読む本 (講談社)
・不妊治療は作らない (主婦の友社)

 

 
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