症例報告:ヘルニアと言われた腰痛
【症例報告】
ヘルニアと言われた腰痛。
でも本当の原因は“深い筋肉”でした。
「L4/5にヘルニアがありますね。」
そう言われてから、3か月。
痛みはなかなか良くならず、不安を抱えて来院された40代の男性の方でした。
長く座っていると腰の奥がズンと痛む。
朝起きると固まったように重い。
片脚で立つと、奥の一点が刺すように痛む。
「やっぱりヘルニアが原因ですよね?」
多くの方がそう思います。
でも、私たちはまず“画像”ではなく“体の反応”を見ます。
■ 神経の症状はあるのか?
ヘルニアが本当に神経を強く圧迫している場合、
・脚にビリビリ走る痛み
・強いしびれ
・力が入りにくい
などが出ることが多いです。
しかし、この方にはそれがはっきりとはありませんでした。
そこで注目したのが、
背骨のすぐ横にある「多裂筋(たれつきん)」という深い筋肉です。
■ 押して分かる痛みと、届いて分かる痛み
体はゼリーのように柔らかい組織でできています。
指で押すと、その圧は周りに広がります。
つまり、
「押して痛い=そこが原因」
とは限りません。そこで私たちは、
より正確に深部へ届く方法を使います。
多裂筋のポイントに刺鍼すると、患者さんはすぐに言いました。
「そこです。それがいつもの痛みです。」
この“ぴったり一致する感覚”がとても重要です。
■ なぜそれが大事なのか?
体が「そこだ」と認識した瞬間、
脳は強い痛みを抑える働きを始めます。
深く響くような重だるい感覚(得気)が出ると、
・筋肉の緊張がゆるむ
・血流が良くなる
・自律神経のバランスが整う
・痛みを抑える仕組みが働く
こうした反応が起こります。
ただ刺すのではなく、
“原因と一致する刺激”が入ることが大切なのです。
■ 治療後の変化
初回後、腰の奥の痛みは明らかに軽くなりました。
3回目には日常生活でほとんど気にならない状態に。
ヘルニア自体が消えたわけではありません。
でも、痛みは消えました。
■ まとめ
・ヘルニアがあっても、それが痛みの原因とは限らない
・腰の奥の深い筋肉が原因になっていることがある
・体が「そこだ」と認識する刺激が、回復のスイッチになる
「ヘルニアだから仕方ない」と思い込む前に、
本当の原因を一緒に探してみませんか?体は、きちんと反応してくれます。
もりた鍼灸院
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