院長ブログ

全く同じ刺激方法でも
こんにちは!もりた鍼灸院です! 今日は採卵周期の刺激方法の話を。 一応説明しておきますと刺激方法とは、”排卵誘発剤をどのように使うか”です。 例えば、、、スプレキュアなどの点鼻薬以外は薬を一切使用せずに、自然に育った主席卵胞を採卵するのは『完全自然周期』、 クロミッドやセロフェンなどの薬を服用して採卵に入るのは『クロミフェン周期』、 クロミッドやセロフェンを服用しながら、ゴナールFやフェリングなどの注射も2~3回打って採卵に入るのは『低刺激法』、※注射の量によっては中刺激法 月経時期からスプレキュアなどの点鼻薬と、FSH製剤やHMG製剤などの注射を連日使用して採卵に入るのは『ショート法』、 FSH製剤やHMG製剤などの注射を連日打ちながら、卵胞がある程度大きくなってきたら排卵してしまうことを防ぐセトロタイドやガニレストの注射も併用して採卵に入るのは『アンタゴニスト法』 など、採卵のための誘発方法はあらゆるものがあります。 時々、初診患者さんと対峙すると、「私は●●クリニックで○○法の採卵を何度もやってダメだったので、○○法による採卵を提唱している△△クリニックに転院するのは意味ないですよね?」なんて聞かれることがあります。私が思うに、刺激の方法はもちろん”妊娠できるか否か”に深く関わりますが、それと同じくらい重要になるのが”クリニックの培養技術”です。というのも、長いこと同じクリニックで同じ刺激方法でうまくいかなかった方が、転院先のクリニックで同じ刺激方法でもあっさりうまくいってしまうケースを過去に多々見てきたからです。 実際に個々のクリニックの”具体的な胚の培養方法”などは一切把握しておりません。 ただ、同じ刺激方法で、採れる卵の数も大差がないのに結果が変わるということは、おのずと”培養技術が違うのだろう”という結論になりますよね。もちろん、「その間に受けていた不妊鍼灸が卵にいい影響を与えた」可能性を少しでも感じていただければ嬉しいですが。 でもやっぱり、体外受精をやるのならば、”結果に繋がるか否か”は、通院するクリニックの力にも大きく依存するのは間違いありません。 ○当院の不妊鍼灸について トリガーポイント鍼療法は痛みやしびれ、自律神経にアプローチするのに効果的な治療法です。鍼刺激を加えることで、血流を悪くしている筋肉のコリや痛み、しびれの改善だけでなく、副交感神経が相対的に高まるので体はリラックスした状態になります。一般的な鍼治療ではツボを使う事が多いですが、トリガーポイント鍼療法は不妊と関係のある深部筋へアプローチする事で骨盤腔内の血液循環を改善するのでより高い効果が期待できます。子宮および卵巣の血流の改善は妊孕性(妊娠しやすさ)の向上と関連しているので、卵巣の微小循環が活発になることは、すなわち卵子の成長や成熟に影響を与えると考えられています。また、当院ではエコーを使い筋膜の状態や血流の流れを確認しながら施術をしていきます。 不妊鍼灸については下記のお電話、LINE@にてお気軽にお問い合わせください。 不妊治療専用ダイアル:0422-26-8338 LINE@:@nfc2885u …

タイミング法が排卵前がいい理由
こんにちは!もりた鍼灸院の河野です! 患者さんの不妊治療のステージは 体外受精が半数以上を占めるのですが、 ときより、体外受精のお休み周期中に 自然妊娠されるケースがあります。 もしも行為を持つことが難しくなのであれば、 お休み周期中はタイミングをとられることを オススメしています。 性交の頻度が普段から 2〜3日に一度くらい コンスタントにあるのであれば、 特にタイミング時期を意識する必要はありません。 (どこかしらタイミングが合う確率高いので) しかし、仕事疲れや忙しさなどの理由で、 1回の性交をもつことが貴重なのであれば、 やはりタイミングを図ることは重要になります。 ちなみに、 タイミング法は 排卵”後”よりも排卵”前”の方が 統計的にも妊娠率が優位に高くなると言われています。 その大きな理由2つを解説してみました。 ○卵子は精子よりも寿命が短い 精子が女性の子宮や卵管内で 受精能力を持っていられる日数は 3〜5日程度と言われています。 対して、卵子は 半日~長くて1日の寿命しかありません。 精子が卵管膨大部で待っている間に、 卵子がやってきたら、 精子たちは、それを一斉に取り囲み 受精が始まります。 この状態が一番ベストと考えられています。 卵子が精子を待つ状態もあり得ますが、 卵子は残されている時間が短く、 それぞれの寿命を考慮すると、 〝排卵前〟に精子が卵子を待ち構えている状態の方が…

人工授精から体外受精にステップアップするタイミングは?
こんにちは。もりた鍼灸院の河野です。 先日、人工授精挑戦中の患者さんに 「体外受精にステップアップするタイミングに迷っています。 やっぱり人工授精は6回くらいは試した方がいいですか?」と聞かれました。 ご存知かもしれませんが、人工授精で妊娠する方は一般に 5~6回目までにはうまくいくことがほとんどで、 それ以降はほとんど期待値が薄くなる。 という統計結果を大体どこの不妊専門クリニックでも推奨しています。 ただ、実際には私が以前診ていた患者さんでも 7回目や8回目でうまくいった方もいましたし、 絶対的なことは誰にも断言できませんけどね。 もちろん、担当医の意向に沿っていただいて、 個人的な意見を求められた場合の目安をお話しします。 ○年齢・過去の不妊治療歴をステップアップの目安に 「人工授精を何回くらい試すべきか?」 と個人的な意見を求められた場合、 私が目安にするのは ・年齢 ・過去の不妊治療歴 です。 たとえば年齢が若く、 妊活歴も短いのであれば、 6回まるまる試してみるつもりでもいいのではないかな、 と思います。 たとえば年齢も40歳前後、 タイミング法での妊活歴も長い場合は、 人工授精で半年以上の期間を有してしまうのはちょっとリスキーかな、 とも思います。 ちなみに、 人工授精の累積妊娠率、累積出産率の年齢別データによると、 38〜39歳では2〜3回目、40代では1〜2回目までに うまくいく確率が高いという傾向があります。 ある一定の治療回数を行っても妊娠しない場合は、 ピックアップ障害、受精障害、着床障害、分割ストップなど 検査できない不妊原因があると考え、 積極的なステップアップが必要であると 個人的には思います。 そして、妊娠できる“確率”を最優先に考えた場合、 やはり体外受精は不妊治療において有効な手段だということができます。 もしも「体外受精をしてでも授かりたい」といったお気持ちが少しでもあるのなら、 妊娠を望まれてから現在までの期間と、…

人工授精をやる意味
先日、タイミング法に取り組まれている 初診患者さんのカウンセリング時に、 「今後、不妊治療をステップアップするとして、 人工授精をする意味があるのでしょうか? 人工授精は妊娠率も低く、 果たしてやる意味があるのか?と思ってしまいます」 と聞かれました。 一般に 排卵誘発剤を使った場合の人工授精の妊娠率は 1周期あたり5〜10%と言われていて、 妊娠率だけを見れば体外受精が上回ります。 ですがやっぱり人工授精をして妊娠する人も 実際にはたくさんいらっしゃるのも事実です。 その場合、「人工授精を挟んでおいて 本当によかった」となるわけです。 人工授精で妊娠する方は、 なぜタイミングでは妊娠しなくて人工授精で妊娠したのか。 考えられるパターンは主に以下3つが考えられます。 ○タイミング法で妊娠しない方が人工授精で妊娠する理由 1.子宮頸管をパスできたから 子宮頸管から分泌される頸管粘液の量が少ないと、 子宮の中に入る精子数が少なくなります。 精子を子宮に直接注入することで 子宮頸管因子をパスすることができます。 2.精子の卵管膨大部への到達を後押ししたから 人工授精は精子が放出される場所が膣ではなく子宮になるので 受精が行われる卵管膨大部までの距離が近くなります。 精液所見が悪いことがある方にとっては、 100m走を50m走に変えてくれる 人工授精が著効する可能性があるとも言えます。 3.薬を使うことで、よりタイミングが合った 排卵時期をより確定させるために、 HCGという注射や、 スプレキュア・ブセレキュアなどの点鼻薬を 使われるケースが増えます。…

ツボを使わない鍼灸で緊張型頭痛の改善
こんにちは!もりた鍼灸院の河野です! 頭痛には、すぐに受診しないと危険なものから日常的に起こるものまで、いろいろな種類があります。頭痛の中でも最も多い、緊張型頭痛についてトリガーポイント鍼療法も含めてご紹介します。 ○緊張型頭痛ってなに? 緊張性頭痛は、頭痛の中で最も多く、その7~8割を占めます。緊張型頭痛は、長時間同じ姿勢を続けての作業や目の疲れ、精神的ストレスなどによって身体の筋肉が緊張し、血液の循環が悪くなって起こります。ギューッと締め付けられる様な痛み、重苦しい様な圧迫感のある頭痛が特徴で、人によって痛みの出る場所は異なります。頭痛とともに肩や首筋のコリを伴うこともあります。どの年齢層でもみられ、ときどき頭痛がするタイプ(反復性緊張型頭痛)と、毎日のように頭痛が続くタイプ(慢性緊張型頭痛)とがあります。 「反復性緊張性頭痛」は、肩こりなど肩や後頚部、頭部の筋肉の緊張が原因で起こることが多く、パソコン作業など長時間同じ姿勢で作業を続けていると頸部、肩の筋肉の緊張が高まり、頭痛が起こりやすくなります。一方、「慢性緊張性頭痛」では、頸部・肩の筋緊張に加え、精神的なストレスなどが関与し、脳が痛みに対して過敏になっていると考えられています。 ○緊張型頭痛を治すにはどうしたらいいの? トリガーポイント鍼療法は頭痛の原因になっている筋膜に直接刺激を入れて、根本から痛みの原因を除去する方法を行います。トリガーポイントとは痛みの原因(痛覚過敏部位)となっている部分のことです。頭痛の原因そのもの、その場所にピンポイントで当たると「あっ、そこそこ!」「私の痛いところはそこだ!」と自分で認識できる響きがでます。この症状の再現を〝認知覚〟と呼びます。また、頭痛を感じている場所が側頭部だとしても、原因は首の筋肉の緊張からきていることもあります。痛い場所=原因ではない、ということです。この場合、首にあるトリガーポイント形成部位に鍼刺激を加えると側頭部に症状の再現(認知覚)がでます。 ○鍼灸不適応の頭痛 突然見舞われる強い頭痛はもちろんのこと、安静にしていても治まらない、あるいは繰り返し起こる頭痛が徐々にひどくなるような場合など、「いつもの頭痛と違う」と思った場合には、必ず医師の診察を受けましょう。50歳以降初発の頭痛にも注意が必要です。 トリガーポイント鍼療法は痛みやしびれを改善するのに効果的な治療法です。 上記したように、〝認知覚(=症状の再現)〟を出すことで症状の改善が期待できます。 頭痛などの痛みでお困りの方は下記のメール、お電話よりお気軽にご相談ください。 もりた鍼灸院 住所 東京都三鷹市下連雀3-44-13 ライオンズプラザ三鷹 402号 電話番号 0422-47-8538 メールアドレス:moritaacu@gmail.com 営業時間 AM9:00〜PM8:00 定休日 不定休 アクセス 三鷹より徒歩3分 当院facebookページはこちら http://bit.ly/1TL7Zxy